よくあるご質問

油圧ユニットに関するご質問やご不明な点はありませんか?お客様からよくいただく質問をまとめました。お問い合わせの前にぜひご活用ください。


◇目次

・油圧の基礎知識について


・トラブル・修理について


・サービス・ご依頼について


・海外製製品について


・製品や技術的な情報について


・油圧の怖さ(安全に関する情報)について





Q1:油圧装置とは何ですか?

A1: 油圧装置とは、液体(作動油)の圧力を使って、大きな力を生み出す仕組み全体のことです。
身近な例では、車のジャッキや建設機械のショベルカーなどが油圧装置の原理で動いています。

Q2:油圧を使って、どのようなことができますか?

A2:油圧は、小さな力で大きな力を生み出せるため、様々な用途で活用されています。主な用途としては、以下のようなものが挙げられます。
・重いものを持ち上げる(クレーン、エレベーター、テーブルリフターなど)
・大きな力で押しつぶす、圧縮する(プレス機、矯正機、成型機など)
・力を強める(車のブレーキ、建設機械の油圧ショベルなど)
・止めたり、位置を保持する(テーブルリフターなど)
これらの特性を活かし、建設機械や産業機械、架道橋をはじめ、私たちの身近な場所でも広く使われています。

Q3:設備が故障して動かなくなってしまいました。修理をお願いできますか?

A3: はい、承っております。現地調査を行い、油圧、機械、電気など、不具合の原因を特定します。その上で、最適な修理方法をご提案いたします。

Q4:シリンダーのブッシュが摩耗してよく油漏れします。どうしたらいいですか?

A4: 早めの対処が必要です。耐摩耗型のシリンダーへの交換をおすすめしています。交換することで、根本的な解決につながり、トラブルの再発も防げます。

Q5:油圧シリンダーが途中で止まってしまい、操作盤のボタンを押しても動かないことがあります。どうしたらよいですか?

A5: まずは、操作盤の電磁開閉器やリレーに不具合がある可能性があるので、部品の交換と確認をおすすめします。
それでも症状が改善しない場合は、油圧ポンプやシリンダー本体に原因がある可能性も考えられますので、私たちにご相談ください。

Q6:油圧が動作しません。原因は何が考えられますか?

A6:まずは 原因の特定をします。油圧が原因の場合は作動油の不足、フィルターの目詰まり、空気の混入、バルブの動作不良、ポンプの故障、圧力設定の誤りなどが挙げられます。
これらの判断には専門的な知識が必要なため、お困りの際はお気軽にご相談ください。

Q7:バルブスタンドの1ライン、どうしても油漏れが止まらず困っています。どうしたらいいですか?

A7: バルブの締め付け力が不足しているのかもしれません。積層弁を取り付けるボルトを2段にすることで、より高い締め付け力が得られ、油漏れが改善する可能性があります。
ただし、専門的な知識がない状態で作業を行うと、別の不具合を引き起こす可能性があります。不安な場合は無理をせず、私たちにご相談ください。

Q8:シリンダー購入にあたり予算を確保していますが、製作は可能ですか?

A8: はい、可能です。自社だけでなく、多数の協力会社とのネットワークにより、お客様に最適な見積もりをご提案します。

Q9:古い油圧装置があって現在機器が購入できるか分かりません。この場合でも対応可能ですか?

A9: ご安心ください。当社では現地調査を行い購入の可否、後継品の有無、換装の提案に加えて、お客様のニーズに合わせた最適な解決策をご提案します。

Q10:10MPaの既設設備の一つのラインだけを、単独で21MPaの圧力で動かしたいのですが、可能ですか?

A10: はい、可能です。既設設備のユニットとシリンダーを10MPaと21MPaのラインに切り分けることで対応できます。

Q11:リン酸エステル用のテストユニットはありますか?

A11: はい、ご用意しております。当社には、リン酸エステル系のほかにも、一般鉱物油仕様、一般鉱物油超高圧(70MPa)仕様、水グリコール仕様、脂肪酸エステル仕様のテストユニットがございます。

Q12:海外製のシリンダーを日本製に変更することは可能ですか?

A12: はい、可能です。シリンダーをスケッチし、既設と取合を合わせることによって日本製に換装できます。
その場合パッキン類も合わせて日本製に変更することでメンテナンス性も向上します。

Q13:現在、海外製だと思う油圧ホースが既設設備についています。日本製に変更できますか?

A13: まずはご相談ください。日本製と海外製では口金具が異なる場合があるため、現地調査で適正なものを選定しご提案いたします。

Q14:既設設備の海外製配管を日本製に更新できますか?

A14: はい、可能です。現地調査を行って適正なものの選定から換装工事まで対応いたします。

Q15:作動油の種類はどのくらいありますか?

A15: 大別すると、一般鉱物油系、水グリコール系、リン酸エステル系、合成エステル系などがあります。

Q16:作動油の交換頻度はどのくらいですか?

A16: 設備の使用開始から6か月後の交換をおすすめしています。その後は、使用頻度や環境によって異なりますが、2〜3年を目安に交換してください。
ただし、作動油に変色や異臭、混濁が見られる場合は、すぐに交換が必要です。

Q17:油圧装置でどのような事故が起こる可能性がありますか?

A17:油圧装置の取り扱いを誤ると、命に関わる重大な事故につながる可能性があります。
特に高圧の作動油が皮膚に突き刺さる「油射創」は、気づきにくいにもかかわらず、放置すると壊死や切断に至る恐れがあります。
また、シリンダーの突然の落下による挟まれ事故も、死亡事故につながることがあります。
油圧装置の不具合を発見した際は、絶対に無理をせず、すぐに私たちにご相談ください。

Q18:油圧の油が少し漏れているくらいなら、問題ないですか?

A18:たとえ少量でも、油漏れは絶対に放置しないでください。高圧の作動油は、わずかな隙間からでも非常に高い勢いで噴き出すことがあり、重大な事故につながる可能性があります。
「少しの油漏れだから大丈夫」と安易に判断せず、私たちにご相談ください。

Q19:高圧の油が手に当たっても、怪我はしないと思っていました。実際は?

A19:そのお考えは、大変危険です。高圧の油は皮膚を簡単に突き破り、体内に侵入します。
外から見ると小さな傷でも、油が組織の内部で広がり、壊死や深刻な感染症を引き起こす恐れがあります。
万が一、油が体に当たった場合は、外見上の傷の大小に関わらず、すぐに医療機関を受診してください。

Q20:ホースが劣化しているように見えますが、まだ使えますか?

A20:見た目だけで判断するのは、非常に危険です。ホースは、内圧に耐える強度が落ちている場合があります。
そのまま使い続けると、突然破裂し、高圧の作動油が噴き出す重大な事故につながることがあります。安全のため、少しでも劣化が見られる場合は、迷わず交換してください。

Q21:油圧機器の分解は自分でやっても大丈夫ですか?

A21:絶対にやめてください。油圧機器には、電源を切った後も内部に非常に高い圧力が残っていることがあります。
その状態で高圧の部品を分解すると、残圧で部品が激しく飛び出したり、作動油が勢いよく噴き出したりし、失明や大怪我につながる可能性があります。
油圧に関する専門知識と適切な手順を持たない方は、決してご自身で分解や修理を試みないでください。

Q22:圧力が抜けたと思っていた装置から突然音がして、びっくりしました。どうしてですか?

A22:その現象は、装置内に「残圧」が残っていたことが原因です。
油圧装置は、電源を切って圧力を抜いたと思っていても、配管やシリンダー内部に高い圧力が残っていることがあります。
周囲の温度上昇や、わずかな操作がきっかけで、残っていた圧力が突然解放され、音や動きを伴うことがあります。
これは非常に危険な状態ですので、装置を扱う際は、圧抜き作業を徹底し、常に残圧の危険を意識して行動してください。

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